1/4の人が持ってるIoT家電、実は半分以上が使いこなせていない?新生活シーズンにIoT家電の利用実態を調査
住まいや暮らしに関する様々な“気になるコト”を調査する「フリエ住まい総研」。
今回は新生活が始まったいま、暮らしをさらに便利にすると数年前から話題の「IoT家電の利用実態」について、日本在住で20歳以上の方694名を対象に調査いたしました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で在宅時間が増加したことにより、白物家電機器の国内出荷は前年度比102.8%となる見込み ※となっており、最近新たに家電を購入した方も多いかと思います。
そんな最中、インターネットと繋げることで利便性が上がる先進的な「IoT家電」を、皆さんはどれくらいの割合で持っているのでしょうか。また、すでに購入した方は難しい印象のあるIoT家電の機能をしっかり使いこなせているのでしょうか。その実態を調査いたしました。
※ 参考: 一般社団法人 日本電機工業会(JEMA) 「2021年度 電気機器の見通し」
https://www.jema-net.or.jp/
「IoT家電」 利用実態についての調査結果内訳
まずは、一般の方の「IoT家電」所持率を調査しました。
Q1. 現在ご自宅に「IoT家電」を持っていますか?
- はい 23.8%
- いいえ 76.2%
約4人に1人が現在「IoT家電」を持っていると回答いたしました。
毎年さまざまな製品が発売されているものの、まだ普及していない結果といえるかもしれません。
この回答を年代別に見てまいります。
20代・30代
- はい 28.0%
- いいえ 72.0%
40代以降
- はい 20.5%
- いいえ 79.5%
30代以下(20代・30代)と、40代以上で「IoT家電」の所持率に若干の変化が見られました。
大きな差はありませんが、若年層の方が7.5%程度多く「IoT家電」を持っていることが分かりました。
Q2. どの種類の「IoT家電」を持っていますか?
- スマートスピーカー 49.7%
- テレビ・モニター 27.9%
- エアコン・空気清浄機 23.0%
- 照明 17.0%
- 掃除機 11.5%
- スマートリモコン 9.1%
- その他 7.3%
- スマートロック(鍵など) 6.7%
- スマートスイッチ、キッチン家電 6.1%
- 洗濯機 4.8%
- 冷蔵庫 3.0%
- 窓やカーテン類 0.6%
持っている「IoT家電」の種類は、約半分の方が持っている「スマートスピーカー」が頭抜けてトップとなりました。
続いて第2位は「テレビ・モニター」、新型コロナウイルスによる在宅時間の増加でより注目される「エアコン・空気清浄機」は第3位という結果となり、比較的IoT家電としての機能をイメージしやすい家電が上位にランクインしました。
「その他」のフリーアンサーでは「Blu-rayレコーダー」「アロマディフューザー」「防犯カメラ」などの回答がみられました。
次に、実際に使用している方に「IoT家電」のどこにメリットを感じているのかをお聞きしました。
Q3. 「IoT家電」のどこにメリットを感じていますか?
- 遠隔操作 83.6%
- 家電の稼働状況の把握 20.6%
- 家事などの時間短縮 18.8%
- 節電効果 6.7%
- セキュリティ・安全面の強化 4.2%
- その他3.6%
圧倒的な割合で83.6%の「遠隔操作」が第1位という結果になりました。導入するメリットとして、効率的に、楽をして家電を動かせるところに最大の魅力があるのかもしれません。
そして、およそ5人に1人が第2位の「家電の稼働状況の把握」20.6%、第3位の「家事などの時間短縮」18.8%を選びました。
続いて「IoT家電」を使いこなせているかどうかお答えいただきました。
Q4. 「IoT家電」を使いこなせていると思いますか?
- はい 45.5%
- いいえ 54.5%
半数以上が「いいえ(使いこなせていない)」と回答する結果となり、せっかく便利な機能を搭載した「IoT家電」を持っていても、パフォーマンスを最大限活かせている方は少数派という結果になりました。
この質問にあわせ「IoT家電を使いこなせていないと思う理由」についてもフリーアンサーでお答えいただきました。
使いこなせていない理由
- 40代男性: わざわざスマホを使って操作する方が面倒だからです
- 30代女性: ついつい手動で動かしてしまい、その後に気づくのでイマイチ活用できていない気がする為
- 30代男性: 家全体のIoT化はできておらず、いまいち実力を発揮させられていないと思うため
- 40代女性: IoT家電とスマホを繋ぐのに苦労しています。いつも息子にやってもらっています。
Q5. 将来的にどの「IoT家電」を取り入れたいですか?
- エアコン・空気清浄機44.2%
- 照明35.5%
- スマートロック(鍵など) 30.4%
- スマートスピーカー 27.2%
- テレビ・モニター 22.3%
- スマートリモコン 15.5%
- キッチン家電 15.3%
- 特になし 14.6%
- 窓やカーテン類 14.4%
- スマートスイッチ 13.6%
- 冷蔵庫 11.2%
- 掃除機 11.0%
- その他 0.2%
将来取り入れたい「IoT家電」の種類としては、ウィルス対策にも効果的な「エアコン・空気清浄機」が第1位となりました。そのほか、上位には日々の生活で使用頻度が高い家電が多数ランクインする結果となりました。
IoTならではの商品「スマートロック」「スマートスピーカー」も約3割の方が取り入れたいと回答しました。
Q6. 今後もしご自身の住み替えがあった場合、複数のIoT機能が備え付けられた「スマートホーム」※2を検討しますか?
- はい 57.3%
- いいえ 40.1%
- その他 2.6%
※2.「スマートホーム」とは、IoTやAIなどの技術を駆使して、住む人にとってより安全・安心で快適な暮らしを実現する住宅のこと。
複数のIoT機能を搭載したスマートホームを検討すると答えた方は57.3% と過半数を超えた結果に。
「いつかはIoT機能を駆使して…」という思いが垣間見えます。
まとめ
今回の調査結果では、まだ「IoT家電」の所持率が低く、完璧に使いこなせている方が少ない中ではありますが、将来的にはIoTの便利な機能に囲まれて、効率的で楽をしながら生活をしたいと潜在的に考えている方が多い現状が見受けられました。
調査方法: インターネット調査
調査対象: 日本在住で20歳以上の方 694名
調査期間: 2021年4月8日~2021年4月14日
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