ボーナス払い利用者は約3割、若年層は「ボーナス払い離れ」の兆し?「ボーナスと住宅ローン」について調査レポート
住まいや暮らしに関する様々な“気になるコト”を調査する「フリエ住まい総研」。
今回は「ボーナスと住宅ローン」について、住宅を購入した経験のある226名を対象に調査いたしました。
新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた業界も多い中、冬のボーナス支給日が近づいてまいりました。
ボーナスの受け取りを控える会社員の皆さんは今年のボーナス支給額についてどのような予想をされているのでしょうか。また、ボーナスの使い方において住宅ローンの「ボーナス払い」を選択されている方の割合や、「ボーナス払い」を選ばない理由について調査してまいりました。
住宅を購入した経験のある方へのアンケートを通して、これからマイホームを検討される皆さんへのヒントとなる「ボーナスと住宅ローン」について実態をレポートいたします。
「ボーナスと住宅ローン」についての調査結果内訳
まずは、ご自身の冬ボーナス支給額についての予想を聞いてみました。
Q1. 今年の冬ボーナス支給額は昨年度と比べてどの様に変わると予想しますか?
- 少ないと思う 46.5%
- 変わらないと思う 45.6%
- 多いと思う 8.0%
「少ないと思う」が最多、ほぼ同じ得票数で「変わらないと思う」が並びました。
一方で「多いと思う」と回答された方はわずか8%に留まり、今年の冬ボーナスについての厳しい事情が判明しました。
続いて住宅ローンの支払いにおいて「ボーナス払い」を設定している方の割合をお伺いしました。
Q2. 住宅ローンにおいてボーナス払いを設定していますか?
- はい 32.3%
- いいえ 67.7%
住宅ローン利用者の中でボーナス払いを選択している方の割合は約3割。
その内訳を年代別にみてみると、40代と50代を境にその差が分かれる結果となりました。
20~40代
50代以上
ボーナス払いを利用している割合で「20~40代」においては27.7%に留まったものの、「50代以上」では45.1%と半数近い方が利用されていることから、若年層に近づくにつれてボーナス払いから遠ざかっている傾向がみられました。
次に「ボーナス払い」を選ばなかった理由についてお伺いしました。
Q3. 住宅ローンで「ボーナス払い」を選ばなかった理由を教えてください
- 支給額が安定するか分からないから 65.4%
- 貯蓄にまわしたいから 28.5%
- 住宅ローン以外にも使いたいから 20.0%
- その他(フリーアンサー) 2.3%
圧倒的に多かった項目は「支給額が安定するか分からないから」65.4%となり、ボーナスが入らなかった、もしくは減った際のリスクを避ける方が多くいらっしゃる結果となりました。
その他(フリーアンサー)においては以下のような回答項目がありました。
その他(フリーアンサー)回答内容
- 金利が少し上がるため(20代女性)
- 住宅購入時はボーナス支給の無い企業に勤めていたため(40代男性)
- ボーナスがカットされていたから(30代女性)
では、実際にボーナス払いを利用している方は総額の何割程度を支払いに充てているのでしょうか。
Q4. 住宅ローンの支払いにおいて、ボーナスの何割程度を「ボーナス払い」に充てていますか?
- 2~3割 37.1%
- 1~2割 29.0%
- 3~4割 17.7%
- 4~5割以上 9.7%
- 1割未満 6.5%
1位の回答は「2~3割」で37.1%、2位は「1~2割」29.0%となっており、支払いの割合は1~3割以内に抑える方が7割近くで多数派と見受けられます。
次に、コロナの影響により住宅を購入したことについて後悔した方の割合を調査しました。
Q5. コロナの影響により、住宅を購入したことについて後悔したことはありますか?
- はい 11.9%
- いいえ 88.1%
様々な生活環境の変化により住宅を買ったことを後悔した方は11.9%という回答となり、ボーナス支給額の減少を予測する方が多い中でもわずか1割程度に留まりました。
最後に「後悔した」と回答された方へその理由をお伺いしました。
Q6. 後悔している理由を教えてください
- 収入の変化により支払い自体が難しい 51.9%
- 持ち家より賃貸の方が良いと感じた 44.4%
- 現在の立地に不満がある 14.8%
- 家を購入する時期を間違えた 14.8%
- 住宅ローンの支払い方法が合わない 11.1%
- 地方または都市部への移住を考えているため 7.4%
- その他(フリーアンサー) 0.0%
他の項目と差をつけて多かった回答は、およそ半数の方が選んだ1位の「収入の変化により支払い自体が難しい」51.9%、そして2位の「持ち家より賃貸の方が良いと感じた」44.4%でした。
後悔した方自体の割合は多くなかったものの、後悔の理由の内訳としてはやはり収入面と、生活環境が目まぐるしく変化する昨今における賃貸の利便性を上げる方が目立つ形となりました。
まとめ
今回の調査では、いまだ停滞する経済の中での厳しいボーナス事情と住宅ローンの「ボーナス払い」における意識が分かりました。
特に収入面での不安要素がある現代だからこそ、安定性に欠ける「ボーナス払い」を避ける方が多いことが印象的でした。
コロナ禍という未曾有の事態においても住宅購入を後悔した方が少ない結果となり、先の見通しやリスクをしっかりと考えたマイホーム購入計画を立てていれば多少のトラブルがあっても乗り越えられるということかもしれません。
これからマイホームの購入を控えている方は、是非今回の情報を参考のひとつにしてみてはいかがでしょうか。
調査方法: インターネット調査
調査対象: 住宅を購入した経験のある方 226名
調査期間: 2021年11月17日~2021年11月23日
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